翌日、朝食後にフレシネ国立公園に向かいました。約200km、3時間の行程です。道路沿いには羊や牛の牧場が広々と見られます。

もともとたくさんの原生林があったところですが、開発で牧草地となり広々とした景色が生まれました。最近ではワインの栽培にも適しているとのことでブドウの木もたくさん植えられていました。
途中歴史ある町リッチモンドに寄りました。この国最古の教会を見ているときに前の小道をワラビーが走り去っていきました。こんな家の間を野生動物が駆けぬけていくなんてびっくりしました。ちなみに教会はいまだ現役で使用されているそうです。

次にオーストラリア最古の石橋リッチモンド橋に行くと公園には鴨やあひるがたくさんいるのですが、みんな人に近づいてきます。町の人達が動物に対してやさしい接し方をしていることがわかります。

フレシネ国立公園に到着後、昼食をとってからワイングラス・ベイを望む展望台までハイキングをしました。爽やかな空気の中で少し汗ばむような気温です。飛行機やバスでの時間が長かったため最初は少し体が慣れずきつく感じることもありました。

フレシネ国立公園はピンクの花崗岩で作られた山々が連なる半島にあり、真っ白な砂浜のある海岸や紺碧の海が広がる湾が有名です。ざらざらした砂地の道を登っていきます。展望台に近づくにつれ大きな花崗岩が見られるようになりました。時に変わった形の岩にびっくりします。

そして疲れたなと思う頃に展望台に到着しました。眼下に見下ろすワイングラス・ベイはとても美しく、爽やかな風と共に心洗われるような気持ちになりました。周囲では鳥の声がきれいに響いています。しばらくじっと湾を見つめていました。

ワイングラスベイ 
下山をしたところにグラスツリーが見られました。オーストラリア原産で幹が1年間に1cmしか伸びず、山火事を経験した後に穂を出して花を咲かせるという不思議な性質があります。私の見たグラスツリーには樹齢500年ぐらいのものもあるとの説明がありました。

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オーストラリアの動物に会うことは長い間の夢でした。コアラ、カンガルー、タスマニアデビル、ウォンバットなどテレビではよく見ていましたが、実際に会い見てみたらどんな感じなんだろう。コロナや世界情勢など不安もある中で行ける時に行っておくことも大事かなと考え今回の旅行を決めました。

オーストラリアはとても広い国で日本の約20倍の面積を持ちます。最大の都市はシドニーで首都は隣のキャンベラですが、280km程離れています。広いため観光地を巡るのも大変です。そこで今回たくさんの動物と会えることからタスマニア島に行くことにしました。

成田空港に余裕を持って着くと、出発が3時間遅れとなっていました。合計して6時間の待ち時間となり最初からとため息も出るのでした。(-_-;)
ともあれ10時間の飛行を経てメルボルンに到着したのですがここでも4時間ほど待ち、次の飛行機で夕方にタスマニアのホバート国際空港に到着しました。疲れたー。

タスマニア島は世界一空気が美味しい場所と国連に認定されています。北海道の8割ほどの面積で緯度は南北42度付近ということで自然環境や気候が似ています。動植物も固有種が見られこれも似ているように思います。1月は夏で日の入りが8時30分頃。到着時は夕方でしたが、そのような感じではありませんでした。日差しも強く気温も高かったため南半球に来たという実感がわきました。

この日は少し州都のホバート観光をして海沿いにあるホテルに入りました。朝周辺を散策すると静かな港に停泊するヨットが多数見られました。オーストラリアでは1月に学校の新学期が始まります。タスマニアでは少し遅く2月始まりだそうです。学期末休暇の現在はみなさんバカンスに来ています。ちなみに休暇中には宿題が出ないそうです。いいですね。(^_^)

