
演奏が始まりました。水岡さんのキーボードの音が軽やかに流れ出すとその音についてくるようにパーカッションが入ります。今まで見たことのない四角い箱のドラムです。カホンと言うそうですがこんな楽しいリズム音を出せるんだと感心しました。そしてエレキベースが低い音で演奏を支えるようにリズムを刻み始めました。
大きな音の波の中に入ったようで自然に身体が動きます。演奏者が近いせいかそれぞれの楽器の振動までもが感じられます。

とてもステキな演奏でした。曲が終わるとメンバーの紹介や曲の紹介が行われます。水岡さんがお話しするのですが、とても楽しく親近感が持てて気持ちがほぐれていきます。
そしてボーカルのCAMARUさんの出番となりました。こんな間近で歌うのを聞いたことがなかったのでびっくりしました。ジャズの歌はCDなどで聞いたことはあったのですが、演奏と同じで迫力がありました。
特にCAMARUさんが歌ったシリウスは心に残りました。一曲歌い終わると少しお話しするのですが、水岡さんとは違いあまり流ちょうとは言えませんでした。でも誠実な人柄が感じられて微笑ましかったです。
シリウス

演奏は途中の休憩もはさみ2時間ほど行われました。それぞれの曲を本当に楽しめたと思います。最後の曲「スペイン」が盛り上がり始めると水岡さんが目線をそれぞれの奏者に送ります。するとその視線を受けてソロ演奏が始まりました。カホンのリズムが高く浮かび上がります。次にベースが強くリズムを弾いていきます。ボーカルのCAMARUさんも負けずにこの速いテンポの曲を歌っていきます。最後にそれぞれの音がまとまり一気に終末になりました。本当にステキな時間を過ごし満足できました。
その後も水岡さんのライブには行かせてもらっています。観客が少ないのは残念ですが、その少ない人数でも手を抜かずプロとしての素晴らしい演奏をしてくれます。
令和となった今年もカフェモカ壱番館のライブに行きましたが、メンバーが変わっての演奏もまたステキでした。

CAMARUさんは小さなお子さんがいるので来ることが出来なかったのですが、またいつかその歌声を聞きに行きたいと思います。水岡さんはその小さなお子さんがステージデビューした動画を目尻を下げて私達に見せてくれたのでした。(^_^)
水岡のぶゆきさんHP
(ライブ情報もご覧になれます)
カフェモカ壱番館HP
R1(2019).9

平成22年(2010)6月、相模原川尻にある喫茶店「カフェモカ壱番館」でジャズライブが行われることを店のチラシで知り、初めて参加しました。

カフェモカ壱番館の外面は窓が多くてとても洒落(しゃれた)た造りです。店内は狭くどうやってステージを作るのだろうと興味津々でした。その日家族も一緒に入りましたがお客さんは6人だけで、そのうち3人は私達家族でした。
ステージは机とイスを端に寄せて出来たスペースにキーボード、ベース、パーカッションの3人が座り、すみっこにCAMARUさんという女性ボーカルが身体を縮めるように座っていました。
私は一瞬「えーこれだけ?本当にライブできるの?」と心配になってしまいました。また演奏者とお客さんの距離が近くなんだか照れくさく感じるのでした。ともあれ珈琲を注文して演奏を待ちます。
ちなみにカフェモカ壱番館の珈琲は水出しコーヒーです。「ダッチコーヒー」とも呼ばれ、深煎りの豆を専用の器具に入れ8時間ほどの時間をかけて抽出します。普通のコーヒーに比べて苦みやえぐみが出にくくまろやかな飲み口になるのが特徴で美味しいです。(^_^)

アイスコーヒーとして飲むのが普通ですが、湯煎(ゆせん)などで温めて飲むこともあります。
この日、演奏するのは水岡のぶゆきグループの皆さんです。リーダーの水岡さんはピアニストで2005年にこのグループを立ち上げました。演奏活動を精力的に行い、テレビ朝日系列番組「秘湯ロマン」に音楽協力したり、ラジオでJazzを楽しむ番組のパーソナリティとして活躍もします。最近では月30回近い演奏会や依頼者への楽曲の提供、ミュージカルの音楽監督担当なども行っています。

