その後、私は練習会を継続させると同時に新たに小学生にも体操を教えていけるように練習会を体操教室へと発展させました。この体操教室は現在も続いており33年に及びます。ここで練習した子供達の中にはこの教室の指導者となり、一緒に指導をしてくれる仲間となってくれる子もいました。教え子と一緒に指導を行うことは私にとって本当に嬉しいことです。また教えている子供達と過ごす時間は楽しく充実していて現在でも生活の励みになっています。

協会としては昭和62年(1987年)に競技力向上のために「体操・新体操市民選手権大会」、平成3年(1991年)に体操好きな子供達を増やすために「体操体験教室」をスタートさせました。この事業は同時にクラブ・学校・体操愛好者との繋がりも深くしました。
平成18年(2006年)にはトランポリン部が発足し市民選手権大会に加わり、平成23年(2011年)には一般体操部が仲間に加わり、相模原の大人から子供までの健康作りに寄与できる「GSF(ジムスポーツフェスタ・体操祭)」を設立しました。最近ではアクロ体操部も加わり、全ての部門が協会にそろいました。仲間が増えていくことは頼もしいことです。相模原市民や体操を愛好する仲間がいつでも集まれる場があるのですから。
この間に相模原市体操協会が主催する創立記念事業「ジムナスティック フェスティバル」を3度開催することが出来ました。20周年にはアテネオリンピック金メダリストを中心とした体操・新体操の日本代表選手、25周年には世界選手権チャンピオン内村航平選手など体操・新体操・トランポリン・アクロ体操の日本代表選手、30周年には東京オリンピックを目指す体操・新体操・トランポリン・アクロ体操選手と新しく加わった一般体操代表の皆さんが参加してくれました。

この「ジムナスティックフェスティバル」は体操好きな仲間や相模原市民の皆さんに無料で観覧頂きました。それは相模原市体操協会が相模原の体操普及を目的としているからです。そして一流の選手達の演技を見ることによって子供達が将来の夢を描く手伝いが出来ると考えたからです。私達はいつも日本一の協会でありたいと考え創立以来多くの仲間と共に各種事業を育ててきました。私はそのような協会と出会えたことを誇りに思っています。
相模原市体操協会ホームページ
H29(2017).12
体操協会との出会い
昭和58年(1983年)12月 県立高校の会議室に中学・高校体操部顧問が集まり相模原市体操協会の設立について協議が行われました。前会長が中心となり設立趣旨が述べられます。
相模原市総合体育館では4周年となったこの年に大きな事業を計画することになりました。ロサンゼルスオリンピック体操競技の出場選手達を相模原に招待し、市民の皆さんに素晴らしい演技を見てもらおうという企画です。このような大きな事業に臨むためには体操専門の組織が必要となります。そこで私達は相模原市体操協会を発足させたいと思います。
その話し合いの中で総合体育館の新しい器具が使い込まれておらず、このままではオリンピック選手達が演技を行う事が難しいという問題が出てきました。そこで私達は休日や夜間に体操関係者の練習会を行うことにしました。
土曜日の午後や金曜日の夜間に多くの指導者、中高生徒、大学生が集まり活発な練習が行われました。この練習会はその後の体操協会を担う人材や体操協会を運営する組織育成の場となりました。私は新採用間もない教員でしたので先輩の先生方の指導の仕方を学んだり子供達と絆を深める良い機会となりました。このような練習会が続き、当初の目的であった体操器具の慣らしが仕上がり、運営組織もできあがったのです。
昭和59年(1984年)10月28日、相模原市総合体育館にロサンゼルスオリンピック日本代表選手達が到着しました。男子は個人総合金メダリストの具志堅幸司選手をはじめ外村、梶谷、山脇選手、女子は相模原市出身の川瀬時枝選手をはじめ森尾、大八木、望月選手がいらっしゃいました。そうそうたるメンバーでした。その演技会は体育館を満員にして大好評の内に終了しました。

