私達は今まであまり大きな額の小遣いを持ったことがなかったので、そのことを聞いてホッとしたような気持ちになったものです。

でも現実はもっと大変でした。実際に行ってみると、行くところ行くところに土産物屋はたくさんあるし、品物もものすごい数があるのです。どれを買おう。自分が欲しかったのは何だったんだろう。こんなの買ったら笑われるのではないか。がっがりするようなお土産だったらどうしよう。自分も友達も財布を握りしめ、楽しさと困惑の入り交じった顔でお店をうろうろするのでした。ど、どうしよう・・・。

結局私は土産物屋さんでさんざん迷ったあげく、もう時間がきてしまうという状況の中で、金閣寺の置物と八つ橋を数箱だけ買ったのでした。
ちなみにだんごは食べることは無くお店の八つ橋の試食で間に合わせてしまいました。飲み物は清水寺の音羽の滝の水をいっぱい飲みました。
H19(2007).5
修学旅行
お小遣いの使い道
4月半ばぐらいから京都・奈良ではたくさんの修学旅行生が街中を歩いています。寺や神社は中学生や高校生生徒でいっぱいの季節です。6月になると京都の街は暑くなり見学も大変です。また初めて訪れた町や、ホテルでの寝不足もたたり、興奮したり疲れてしまったり生徒の顔もそれぞれですね。


私が修学旅行に行った時の話です。修学旅行で小遣いを何に使うかという話題になりました。中学生の一番大きな行事ですし、小遣いは親も大切に使えとプレッシャーをかけます。家への土産を何にするか、いくらぐらいの物を買うかということでみんな真剣な顔でした。ずいぶん前ですので小遣いも少なかったです。京都では土産も高いのではないかと不安にもなりました。
そんな時話を聞いていた先生がみんなに向かって話し始めました。
「小遣いはまず自分のために使うようにした方がいい。のどが渇いた時やお腹がすいた時、お茶やだんごなど京都らしい物を食べるんだ。そして何か見たい所があった時、お金を使うんだ。自分の記念になる物を買うのもいい。そして残りの小遣いでお土産を買ったらいい。お小遣いをくれる親は子供のためにと思ってくれるんだから、そのお金が生きる使い方をすることが大切なんだと思う。」
