我が家での戦い

 私の家でも以前同じ戦いがありました。息子が中学3年生の時です。「持たせて欲しい」「いやまだだ」の戦いは少し前から始まっていたのですが、夏休みに姉を味方につけて正式に交渉に来たのです。「みんな持っている」「メールの交換ができないと不便」「小遣いで購入する」姉も「許してあげたら?」と応援します。でもその時はまだ早いという私の気持ちを通しました。

    

 しかしその話し合いの中で中学3年生の終了時に許可することになりました。いろいろ条件も話し合いました。電話を購入する時の資金は親が出す。料金の支払いは基本料金を上乗せした自分の小遣いから出す。その際はコンビニで自分で振り込むなどです。購入後は今月は使い過ぎたなど、自分で色々考えながらやっていました。
 最近ではいろいろな条件が設定できる契約があるのでその子の年齢や子供の責任感、そして何よりも親子の相談によって物事を決定していくことが大切なのだと考えています。子供との交渉を大いに楽しみましょう。


 今 クラスでは 

 最近けんかになることが多いなと感じています。最初は遊んでいてふざけあい、それが段々エスカレートして言い合いになったり、つかみ合いになります。お互いの気持ちを聞けばあまり根深いものではないのです。どうしたらそういう状況にならないようにできるのかな?
 みんな普段から嫌なことは嫌と相手に伝えていますか?よく相手のことを分かっていないとトラブルが起きやすいものです。そして人の言葉をよく聞こう。相手の言葉を聞き、相手の気持ちを理解できる力はとても大事だよ。少しずつ成長していけるように、ゆっくりでいいから前に進んでいけるようにしましょう。


   


     


         
                       
   H18(2006).6

 学級懇談会のおりに携帯電話の話題が出ました。どのくらいの子供達が持っているのか、いつ与えたら良いのかなど心配の声がいくつもありました。みなさん同じ悩みを抱えているようです。
 
 壊れた携帯電話

 以前受け持った生徒が携帯電話を親に壊されたということがありました。その生徒は携帯電話の使用料が月に1万円近くなり、その請求書を見て怒った父親が携帯電話を床に投げつけて壊したというのです。

    

 携帯電話は中学生に必要なのかという質問はよくされます。でもそれはやはり家庭の判断であると思います。連絡が取りやすく安心という声も聞かれますし、仲間作りに必要という声もあります。しかし学校では持参しないように指導をしています。なぜならば外部の者から直接生徒に連絡が入り、学校外へ呼び出されて暴行を受けたという例など教師が把握できないところで生徒が動いてしまう恐れがあるからです。これは家庭でも同じで、深夜に連絡が入り外出したのを親が知らなかったと言うことも多いのです。
 また警察庁の調べによると出会い系サイトがらみの事件は毎年700件を越え、未成年者の性的被害を受けた中の中学生の割合が約25%、高校生は約45%になっているそうです。そのサイト利用手段の95%以上が携帯電話でした。
 別の資料では携帯を持つ中学生の大半が興味本位で出会い系サイトにアクセスしたというアンケート結果もあります。最近ではチェーンメールというかつての不幸の手紙と言われたような内容のメールが行き交っているようです。「死にたくなければメールを○人に送れ」という脅しです。このようなことがあると本人は被害者でもあるのですが、同時に加害者ともなってしまうのが現状です。


 

 お金の問題も大きいですね。基本使用料では満足できないという中学生が多く、1ヶ月に4千円から1万円という使用料になるようです。最近は定額制という料金もありますが、その金額は中学生の使用する金額にしては大きすぎるのではないかという反応もあります。このような携帯電話を子供が欲しがったら皆さんの家庭ではどうしますか?