マラケシュの市場


 大都市マラケシュはジャマ・エル・フナ広場とその周辺にたくさんの市場(スーク)があります。広場は海外や地元の観光客も集まる大きなお祭り会場でした。
 広場では政府許可の露天が立ち並び、飲食店や物売り、大道芸、蛇つかい、ペットボトル釣りゲーム、ベルベル人の踊り、賭け事やヘナタトゥーを描く店などがずらりと並んで、その横を観光用の馬車が人をよけながら走っていき本当に賑やかです。



 夜になると店々にはあかりが灯り、屋台ではカタツムリや羊のあたまを料理したもの、串焼き肉、魚料理などが提供されています。雑多な臭いが充満する中で、人々の声や音楽が広場中に満ちあふれています。イスラムの教えでお酒は出されないのですがジュースやミントティーでみんな食事を楽しみます。
 私も一人で歩き回り、多くの店や大道芸をのぞきカタツムリを食べ、ザクロの生搾りジュースを飲んで楽しみました。夜遅くまで多くの人が集まる広場はみんながこの活気を楽しんでいるのでした。素敵な夜でした。
 
マラケシュの市場 



 ここに来てみると自分がイメージしたモロッコとはずいぶん違っていたように感じました。街中を歩いているとき、学校から帰る小学生ぐらいの子供達が「こんにちは」と声をかけてくれ、こんな子供達が日本を知っていると感心もしました。
 でもモロッコの教育はまだ全部の子供達には行き渡っていないそうです。早くみんなが学校に通い日本のこと、世界のことを知ってくれるといいなと思うのでした。素敵なモロッコでした。

     


                          
2019(H31).1 NO.5



 モロッコで私が一番行きたかったところは市場(スーク)でした。どこの国に行っても、国内の旅行でも市場はそこに暮らす人々の様子が分かる貴重な場所です。何を飲み食べているのか、どんなものを使って生活しているのか。売っている人達の声、それを買う人達の表情。それぞれの市場には活気がありエネルギーを感じます。
 この旅行中には様々な場所で市場を歩くことができました。本当に楽しかったです。言葉では表現することも難しいこともあります。それぞれの市場の様子を紹介します。


   
メクネスの市場
 
 10時過ぎに訪問したため、まだ開店して間もない店や準備を行っている店が多かったです。お客さんは少なくゆっくり見ることができました。初めての市場なので驚くことも多かったです。
  
メクネスの市場 


  フェズ旧市街の市場
 
 城壁の内側にはせまくて迷路のような路地にお店がずっと連(つら)なっています。お客さんや荷物を運ぶ人も多く、人をかき分けて台車やロバが行き来するのでした。店にはびっくりするような食材が並んでいて本当に刺激的な市場でした。
 ここでは新旧の市場や皮の加工場なども見られました。働く人の姿は生き生きとしていてエネルギーを感じました。
 
フェズ旧市街の市場