私は英国のテレビドラマ刑事フォイルが大好きです。英国紳士の警視正フォイルが戦時下の犯罪を理路整然と推理し事件を解決していくのです。そういえば英国ではシャーロックホームズが観察と分析によって事件を解決して活躍したことも小説の中では有名です。
 政治家ウィンストンチャーチルのように頑固で自分を曲げず不利になっても英国らしさをくずさない。そんな英国人の姿が私の心に強くありました。王室の結婚報道が賭けの対象となったりジョークが日常の中に根付いているようなしゃれたところも英国なのだと思います。

 

 でも現地でガイドさんは施設の予約が守られていなかったり、同じ店なのに店員さんが違うことを言って困ると話します。実際私もレストランでウエイターの方にここに座ってと言われましたが他のウエイターが他の場所を指示したり混乱することがありました。ガイドさんはこの国の人は何度も確認しないとうまくいかないことが多いとぼやきます。
 ちょうどワールドカップ日本戦が行われている頃でした。ポーランドとの対戦の時に時間稼ぎの玉回しを繰り返している日本チームにテレビの解説者が次の対戦で日本はこてんぱんに負ければいいんだと言っていたそうです。しかし次の試合ベルギーとの対戦時に日本は2点を先取しました。ちょうど通りかかったパブの中からお客さんが「日本人か?」と聞いたので「そうだ」と答えると日本が2点勝っている。すごいなと一緒に喜んでくれました。その後ホテルに帰り結果を見たら逆転負けでしたが、けなす人、喜んでくれる人それぞれでした。



 そんな英国はEU(ヨーロッパ連合)からの離脱に揺れています。ウェールズには日本企業がたくさん進出し、英国で作った商品をヨーロッパに向けて輸出していこうとしていました。しかし離脱によって関税がかかると不利になるため企業が撤退するかもしれないと地元では不安を持つ人が多いそうです。
 またスコットランドは独自の文化や言葉を持っています。バスのドライバーはスコットランドなまりが強くイングランドの人は質問を聞き取れず何度も聞き直すようなことがありました。このような独自性や経済面での不安も重なりスコットランドではEU在留の意見が主となっています。そのため離脱をするならば英国から独立するべきという主張まで出ているそうです。4つの国が合同して一つの国を形作った英国はこれからも同じ国として残っていけるのでしょうか。いろいろと考えることのあった旅でした。





         

    


    
 2018(H30).6 NO.4 






 エリザベス女王が週末を過ごすときに使うのがウィンザー城です。大勢の観光客にびっくり。これでは落ち着いて過ごすことができないのではと自分のことも忘れて考えてしまいました。場内の建物にも入ることができますが、周辺は近衛兵(このえへい)が警備しています。お人形さんのようだと思っていましたが、担(かつ)いでいる銃はマシンガンでした。(^^;)



 このウィンザー城にエリザベス女王が滞在しているときには女王の紋章(もんしょう)の旗が掲(かか)げられるそうです。この日は建物の屋上にその旗がたなびいているのでした。





 町中には素敵なカップルの写真が飾られていました。そういえばお土産屋さんの棚(たな)にはお二人の素敵な写真が入ったカップなどが所狭しと置かれているのでした。(^_^)



 

 私はロンドンの街にやってきました。ものすごい数の人と車です。テムズ川には満杯の客を乗せた観光船がたくさん行き交(か)っているし橋の上はあふれるほどの人でごった返しています。道路沿いのレストランでは昼間ですがたくさんの人がお酒を楽しんでいました。道ですれ違う人々の国籍もいろいろで観光で訪れる人の数もものすごいのだと思います。大都会なのですね。