4つの国の合同によって形作られたこの国の一つスコットランドは英国の北に位置します。そのグラスゴーは北緯55度51分にあります。ちなみに日本最北端の北海道宗谷(そうや)岬は北緯45度31分だそうです。また北極圏は北緯66度33分ですので、北極に近いことが分かります。
 最初に泊まったホテルはいかにも英国らしいホテルで古城のようでした。広い敷地は芝生に覆(おお)われウサギがたくさん跳びはねています。到着後、散策をしてみると石で作られた家がたくさん見られました。



 朝食に見慣れない料理がありました。黒っぽい挽肉(ひきにく)のようなものと黒いスライスされた太いソーセージのようなものです。食べてみると肉料理なのですが生臭いような普通の肉とは違う食感で飲み込むのに苦労しました。これはスコットランドの伝統料理ハギスでした。羊の内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチにオート麦、たまねぎ、ハーブをきざんで入れ、ゆでたり蒸(む)した料理です。血も入れることがあると聞きました。 (^^;)



 翌日スターリング城を見学しました。お城はもちろん石造り、大きな街の建物は石造り、橋も道路も石造り。本当に石の文化なんだと感心しました。もちろん内装は木材が使われていますが基本は石材でした。日本とはずいぶん違うものだと感じます。でも地震がないという英国の建物はそれぞれがとても長く使われていて歴史ある建造物も多いのです。でもきびしい冬の寒さは石の壁で防げるのかな。夏でもひんやりしているのに。






         

         


                  
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 イギリスという呼び方は英国では通用しないと言うことを知りました。ヒースロー空港に到着したときGBとかUKという文字を見て私は何のことだろうと不思議に思っていたのですが、同行してくれたガイドさんが「皆さんがこの国の人にイギリスという国名を伝えても理解してくれません」ということで国名についてお話ししてくれたことでやっと理解できました。勉強不足でした。



 グレートブリテン及び北アイルランド連合王国といわれ何のことかと思ったらこれが正式な国名なのでした。1800年合同法によりイングランド(ウェールズ)、スコットランド、アイルランドが統合されUnited Kingdom of Great Britain and Norhtern Ireland(ユナイテッド キングダム オブ グレートブリテン アンド ノースアイルランド)という長い名前の国が成立しました。
 鎖国(さこく)をしていた日本は唯一の交易国(こうえきこく)であるポルトガルからこの国の名前を聞きます。ポルトガル語ではInglez(イングレス)だったのでこの国はイギリスと呼ぶようになったそうです。和名では英国、でも英国人はGB(グレートブリティン)とかUK(ユナイテッドキングダム)とそれぞれの呼び方をしています。私はこの国を今後どう呼んだらいいのか困ってしまいました。そういえば長年この国に住んでいたというガイドさんも「この国」という呼び方をしていたように思います。



 ともあれヒースロー空港で乗り継いだ飛行機は北部スコットランドのグラスゴーに到着しました。飛行機の窓から見ていると山などはほとんど見られず農地か牧草地が丘の上まで続いているのでした。