
乗り場に行くと50個ほどの犬小屋がそれぞれ等間隔で離れて建てられていました。ハスキー犬は大型で気性が荒いため喧嘩(けんか)をしないように離しているとのことです。鎖に繋がれた犬は仲間のそりが帰るたびに吠えます。自分も行きたいと思っているようでした。

犬ぞりが走り始めると本当に静かです。犬は吠えないしエンジン音もありません。そりのきしむ音だけが周りに響き、時々指示をするマッシャー(犬ぞり師)さんの「ハッハッ」「トウトウ」という声だけが聞こえます。素敵な時間でした。ここにはアイスミュージアムも作られていて幻想的な世界を氷で表現していました。氷のグラスで飲んだアイスマティニは胸が温かくなりました。
さあ夜が来ました。今日は雪上車で近くの山に登り山頂でオーロラを待ちます。あまり乗り心地の良くない雪上車ですが、ものすごい角度の雪斜面をぐんぐん登って行きます。30分程で山頂に着きました。そこにはテントロッジが立てられており、暖かい部屋の中でオーロラを待つことができます。でも私はほとんど外で待ちました。でも残念ながらこの日も曇り空は変わりませんでした。

翌日は場所を変えてスキー場の山頂付近で鑑賞です。この日はバスで登っている途中でオーロラが光りました。期待に胸がワクワクします。しかし頂上ロッジに着くとその光は消えていました。肉眼ではよく分からないので一応写真も撮ってみました。すると何やら緑の薄い帯が写っていたのです。後でガイドさんに聞くとそれはオーロラだということでした。でも・・・
最終日は晴れたのですがこの日はオーロラが出ませんでした。4日間外で待ち続けた私としては本当に残念でなりませんでした。最終日の待機場所アメリカンバーのきらびやかなデコレーションがこっちの方がすごいぞ。楽しんでおくれと言っているようでした。
2007(H19).12
NO.1 アメリカ アラスカ
オーロラに会いたい
平成19年12月24日夜7時に成田を飛び立った日航チャーター便は、6時間の飛行でアラスカのフェアバンクスに到着しました。日付変更線を越えたため再び24日の朝8時の到着となりました。
私はこの日付変更線を越える時いつも戸惑います。太平洋のほぼ中央にある日付の境界線を作らないと、東西にずっと進み地球を1周した時には24時間のズレが生まれてしまいます。これを解消するために日付変更線があるというのは説明では分かるのですが、身体がそれはおかしいだろうと感じてしまうのです。私だけでしょうか
(-_-;)
空港の外の寒さは鼻が痛くなるほどで、ずいぶん室内と違うなと感じました。バスで移動をすると街は静かで当たり前のことですが外を歩いている人は一人もいません。バスはホテルへ向かう途中にサンタクロースハウスに寄りました。そういえば今日はクリスマスイブだった。中に入るとサンタクロースおじいさんと奥さんがいました。サンタクロースの奥さんには初めて会いました。(^_^)

宿泊はチェナ温泉リゾートです。ここには温泉があります。早速露天風呂に入りました(水着着用です)。硫黄の香り、雪景色、柔らかな泉質、まだ昼なのですが空は暗くなっていました。少し深い大きな露天は最高の気分です。ああ日本人で良かった。と思っていると隣で外国人がオーと気持ちよさそうに声を出していました。みんな一緒なのですね。
さあ夜になりました。といってもいつが境目なのかよくわかりません。遅い時間に近くの雪に覆われた滑走路でオーロラを待ちます。飛行機はここの人達の足となるセスナですが、昼間除雪された時にしか発着しません。夜間の滑走路はとても広く感じました。しかし天気はあいにくの雪です。晴れ間が出ることを期待して待ちます。皆さんはしばらくするとあきらめて部屋へ戻ってしまいましたが、あきらめの悪い私はその後もずっと待ち続けました。曇り空を見上げながら。

結局その夜は晴れることはありませんでした。夜中の3時頃部屋に戻りベッドに入ると起きたのは10時頃でした。朝食とも昼食ともつかない食事を食べて夜を待つことになります。この日は犬ぞりの体験をする事になりました。
