ハットゥシャシュの
   遺跡


 町で見かける年配の女性はスカーフをしているのですが、若い女性やレストランなどで働く女性はしていません。また町で会ったみやげ物店の男性や兄弟だと紹介してくれた警察官は髭を生やしていませんでした。



 あれ?何だか違うぞと私は違和感を持ちました。でも木陰でチャイを飲みながらダイスに興じているおじいさん達を見て私はほっとししました。なんだか日本の縁台で将棋を指している姿と重なったからです。(^_^)
  

 夜眠れず朝5時に散歩に出ようとホテルの玄関まで行くと外は真っ暗でした。夜が明けておらずサマータイムのためと分かるまでしばらく呆然としてしまいました。宿泊した首都アンカラの街は大都会でした。



 この日はハットウシャシュの遺跡に行いきました。紀元前18世紀ヒッタイト大帝国の首都です。困ったことに歴史を勉強してこなかったためにありがたみが分からない(^^;) ライオンの彫像もあきれ顔か…。



 調べてみると4,000年以上前の紀元前25世紀頃に、人類史上初めて鉄器を扱い帝国を築いたヒッタイト人(トルコの人達の祖先です)が暮らしていました。日本では縄文人が石器を使い貝塚などが使われていた頃です。



 さすがに歴史の長さが違いますね。またその遺跡が残っているところにすごさを感じます。

 トルコは大きな国なので移動には多くの時間がかかります。途中の景色は畑が多く農業国であることが分かります。



      


        


                        
  H22(2010).8  NO.1

 イスラムの国へ

 私はこの旅行をするにあたり初めて髭(ひげ)を生やしました。イスラムの男達はみんな髭を生やし貫禄(かんろく)を付けていて、髭がないと子供に見られると聞いたからです。周囲の反応はなかなか良いとのことで、私は満足していました。髭が生えたことでさあトルコにいくぞ!という気持が高まってきました。



 平成22年8月夜トルコのイスタンブールに到着しました。この日はホテルに入り寝るだけでした。朝起きてテレビをつけると画面にはアラビア文字で書かれたコーランの文章が並び、音声に合わせて矢印がそれを追っています。自分がイスラムの世界に居ることを感じました。



 トルコはアジアとヨーロッパの境にあります。日本では中東アジアとして位置づけていますがトルコ政府はEUに加盟することでヨーロッパの一国であろうとしているようです。ちなみにサッカーやバレーボールは欧州の連盟に加盟していてその中でランキングも高いのです。有名なシルクロードはトルコ国内を通っています。その通り道のイスタンブールはアジア・ヨーロッパにまたがる海峡都市として有数の貿易港です。現在もトルコの経済をリードする大都市です。そのようなトルコの人達の生活が見たくてこの地に来ました。



 初めにアンカラからバスでサフランボルというオスマン帝国時代の隊商都市へ行きました。シルクロードを旅する人達のための宿泊施設のある町です。小京都と言われるような古い町並みがあります。そこではハマムという共同浴場を見学しました。上半身裸の力のありそうな男性が風呂の中で客の身体のあかすり兼マッサージを行います。



 2階には休む場所もあり時間があれば入りたいと思いました。ここの町ではトルココーヒーも飲んでみました。細かく挽いたコーヒ粉にお湯を注いで砂糖を入れたようなもので、どろどろしています。上澄みを飲むのですがとても甘いコーヒー汁でした。