いま必要な家具をむかしながらの指物でつくる

woodwork NAGAOの仕事/タモテーブル
w2400 h720 d630 ●材:アオダモ ●仕上げ:蜜蝋ワックス ●脚部のみ15万円

4年ほど前「昔おばあちゃんが大事にしていた和風の書棚と同じようなものを作ってほしい」というご注文がありました。
木と関係の深い仕事をされているTさんはさすがに木材に詳しく、何度も工房に足を運んでくださってアドバイスを頂きました。納品の時には一緒に祝杯をあげたものでした。

その彼女から昨年夏ごろ連絡がありました。長さが2m以上、厚さが8cm以上もあるタモが手に入ったのでそれでテーブルを作りたいとのこと。
喜んで承諾して材を待っていると2週間後工房に到着。奥行きは60cmほどですがとにかく長くて厚い。九州の宮崎は都城のタモということでした。

100kgはあるんじゃなかろうかと思われるその大木を天板にするには相当太い角材が必要です。結局九州から再びタモを送ってもらい同じタモの脚ができました。

さて脚は頑丈になりましたが、細長いテーブルは横揺れが心配です。ストレッチャーが必要と言うとこれも九州から送られてきました。ところがそれはタモではなく、ちょっと赤みの強い材。名前はわかりませんが外材のようです。でもこの赤みがこのテーブルのアクセントになりました。

完成間近になった頃、Tさんは工房にご主人とともに現れて冷たいビールを差し入れしていただきました。

※本作は 塾生 富山孝一(卒業生)、長峯秀和(卒業生)の製作です。