今必要な家具をむかしながらの指物で作る
満月座卓






◎商品名:円形大座卓 ◎寸法 直径1300mm 高さ320mm 天板厚50mm ◎材質 栓無垢◎価格 35万円(税、送料別)
<製作ノート> 半分にして重ね合わせて使える大きな丸座卓をつくってほしいとのご注文でした。最初に考えたのは、脚です。2つの天板の脚の位置をすこしずらして、脚がかみ合うようにしてやれば半円と半円を上下に重ね合わせることができます。次はその脚の形をどうするか、です。大きな座卓ですから、天板は経年変化で狂いが出てきます。それを抑える形状にする、というのがテーマになりました。



結局、「吸い付き蟻桟」という工法を採ることにしました。台形の溝をハの字型に天板の裏に掘り、それに合わせたホゾを脚につくりたたきこむ、という方法です。こうしておけば天板は自由に伸び縮みでき、脚が狂いをとめてくれます。この脚も厚い一枚板でつくりました。天板はなるべく狂いを少なくするため6cmの厚い板材を7枚ほど削り合わせ直径1300mmを確保。真中の合わせ目にくる板は一枚板を半分にして、円座卓として使うときに木目が自然に見えるようにしておくという気配りもしてあります。これで、まるで木の塊といった存在感ある円座卓の完成です。

☆本作は、木工駆け込み塾・第二期卒業生「比嘉やすお」の作品です。