今必要な家具をむかしながらの指物で作る
黒塗りオーディオラック


色づけ前の生地のままです。



作品名:黒塗りオーディオラック(幅1200奥行500高590mm) 素材:北海道産栓 仕上げ:カシューブラック <23万円>
食器などを収納するリビング・ボートと一緒に、幅70cmものTVほかオーディオ機器を入れるラックが欲しいとご注文いただきました。 大きなTVですから重量も相当なもの。それに耐える天板と脚が必要です。 検討の結果、天板厚は45mm、脚の太さは65mmというがっしりしたTV台ができあがりました。左の扉の中にはCDを収納したいというので、特別に箱を二つほどつくりました。奥行きがあるラックですから、箱ごとCDを取り出したほうが便利です。 それからもうひとつ、ご注文のポイントが、渋い和家具のイメージを出したいというもの。 グレーに塗るといっても木目が消えてしまうのでは、無垢の木を使う意味がありません。それで木目を出しながらグレーに着色する方法として、カシューの黒を塗って拭き漆の手法でふき取るという方法をとりました。 これがなかなか好評でした。古い民芸家具調の味わいが出たと思っています。

※木工駆け込み塾第三期生 奥村英典/宇野太祐 作。