直径1200 高さ260 天板厚35mm ●材:ケヤキ、栓 ●仕上げ:オイル、蜜蝋ワックス ●30万円 欅の一枚板で直径1m20cmのちゃぶ台ができないか、というご注文でつくったちゃぶ台です。 以前にも同様のご注文をいただいたことがありますが、東京の木場で、欅で幅1mを超える板を入手するのは不可能。そこでインターネットを使って調べたところ群馬のある材木屋さんに幅80cm位の板が2枚ありました。 幸い一本の同じ木から木取りされたものでしたので、木目と色味がほとんど同じ。これを2枚はぎにしてつくることになりました。 ところがいざ削りに入ると大変。ご覧のようにちぢみ杢(もく)の出ている部分が大きく波打ちほとん木口が出ているように硬い。 鉋の刃があっというまに磨り減ったり刃こぼれしてしまいます。 それでもなんとかがんばり一枚の天板になったときは、ほとんど力尽き、もう二度と欅でなんか天板はつくりたくない、と正直思いました。 それでも削りにくい板ほど仕上げると美しいんですね。オイルで仕上げると鉋を受け付けなかった部分が黄金色に輝いて完成を祝ってくれているようでした。 ※本作は 塾生 橋本大志(卒業生) 萩原正行(卒業生)の製作です。 |