W:1800 H:680 D:800 材:天板/ストレッチャー=栓 脚=欅 オイル・フィニッシュ 加工賃:120,000円 祖父が残してくれた板と角材があるのだが、それでテーブルを作りたい。こんな電話がある日工房にありました。見てみるとかなり古いもの。お客さまは天板は欅かもしれないと言っていましたが表面を削ってみると欅にしては色が白い。欅に似ている木といえば工房でよく使っている栓です。 厚さはそれほどないのにほとんど狂いがない。最初テーブルになったとき、すでに充分乾燥していた材に違いありません。 角材の方はと見るとこれは紛れもなく欅の赤太です。これもよく乾燥していて割れもありません。 さて、天板がきれいに削りあがり脚もできあがって仮組みをしてみて、ある欠陥に気がつきました。横揺れです。明らかに設計ミス。横揺れの原因は脚と脚を結ぶ幕板とストレッチャーのサイズが小さすぎたこと。急遽作り直しです。しかし、納期までほとんど時間がなく、徹夜の突貫工事。 新しい幕板とストレッチャーは天板の揺れを完璧に防いでくれました。 それにしても最後の最後までひやひやさせてくれた仕事でした。 ※本作は、木工駆け込み塾卒業生、長岡、渡邊の作品です。 |