今必要な家具をむかしながらの指物で作る
woodwork NAGAOの仕事/杉テーブル

W:2000 H:700 D:1200 材:天板=杉 脚=栓 オイルフィニッシュ 加工賃=120,000円

天竜杉の大板が手に入ったので、テーブルを作ってほしい、とお客さまが工房に持ち込んできた材は、長さ2m幅1,2厚さ10cmの見事な杉の大盤です。杉は軽いというイメージがありますが、それでもこれくらい大きいと二人でもつのもやっと。大きな杉の木は神木として祭られていることが多いので、材としてこんなに大きな物を見るのは初めてでした。
聞けば切り出された同材のひとつは皇室関係に献上されたとの事。やはり並のものではありません。
削ってみるとさすがに硬い広葉樹とは違ってさくさく削れます。削っているのが楽しくなるほど。
脚の方は天板に負けないようにと、太めの栓でまとめました。
この杉が工房にある間、杉の香りが立ち込めいい気分でした。スギ花粉はみんなを困らせる曲者ですが、杉の香りはとても落ち着きます。酒樽などに杉が使われるのは、木の中で杉と檜だけが腐敗しないからです。


※本作は、木工駆け込み塾卒業生、淡路、長谷川の作品です。