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SECTOR SEXS  『 S/T 』 CD (HOTSTUFF)
 とある栃木の変人に教えてもらった、SWEDENのSECTOR SEXS(以下セクセク)!これはヤバイですよ〜。多分94年リリースの1stミニアルバムだと思います。激ヤバの6曲入り。
 まずジャケットを見た感想はどうでしょう?メタルチックな感じ?後ろにメンバーの写真があるんですけど、イケ面の中に一人PUNK LUREX O.Kの面長のあの女性の方に似た男の方が写っています(笑) しかもこいつが凄いバカデカ過ぎる革ジャン着ていることに笑いが止まりません、ちなみにボーカルで曲作ってるのは多分こいつです。 しかしもう一人のイケ面はNOFXの帽子をかぶっていることから音のほうはMELODIK(Not Melodic)です。
 SWEDENのトラディショナルメロディックパンク(R.RAKERやSTREBERSなんか)はお国柄が出ていて結構暗い感じありますけど、このセクセクはトラディショナルとFAT系のメロディックパンクの中間的な感じです。 でもモチ演歌メロ健在である意味他のバンドよりメロデーは演歌パンコな感じがします。音もドライブが効いていまして、歌もアホなまでにコブシが効いていて大合唱。もーホントに最高。
 スピードの方は『スコスコ』していて…この作品は嫌いな人いないと思います(友人のピアニストも気に入っていました(笑)。
 中身の方は、1曲目からコブシ効きまくりで速いです。「ホーオービイクンデミザランダ〜ソンドンビヤーァハ〜」などと訳分からないんですが、最後はギターの演歌ソロで終止符を打ちます。
 2曲目は更にメロディアスになってスピードアーップ!スコスコスコスコ!ここでも相変わらずのトラディショナルな演歌ソロ、「ウォウォウォウォウォーッ」っテ感じです。最高にいいですよー。
 3曲目も速くなったり遅くなったりもうたまりません。いつでも演歌ソロです。ここでは最後の方で「カニットヌヲフェー!」と叫んでます。
 そんで、お待たせしましたー4曲目はあのDUDOOSの曲名にもある(字が違うんですけど) KLUBB EUROPAですよー!!!もうたまらないっすー! これはもう最高どころの騒ぎじゃないですよ!
 僕が今まで聞いてきた中で一番アホですよ(笑)。モーマジ最高!!もし彼女ができたとしてもこれは聴かせられません。聴かれたら本当にひかれるかもしれない! 曲の方はサビで「イヨーハローピア〜トゥキャロクサーエキャーデフォー!」と歌ってるんですけどサックスとだっぶって聞えてどっかの気違いが裏声で歌っている様に聞えます。このあとサックスが乱れ吹きで、もう誰にも止められません。 ここまで来ると首を縦に振って部屋でゴミとモッシュするしかないですよ(笑)。ドライブしながら聴きたい歌です。 オレの耳で5曲目はあんましなのでここでは省いて。最後の6曲目は7インチにも入ってますのであとで書きます。
 とまあ、このセクセクはアホランキングトップ5に入るくらい、かなりアホ度は高いですけど、曲のクオリティーもかなり高いです。 僕はフィンランド語のほうがスウェーデン語より言いまわしが堅く感じて好きなんですけど、スウェ語はフィン語よりもフニャフニャでメロヂックパンクには上手くノルと感じております。
 このセクセクはフィンランドのアホバンド(誉め言葉です、あしからず)とアホ度が双璧な感じがします(もしくはそれ以上)。アホといっても彼らはかなり本気でやっているからますます面白いんでしょうね。 (03/May)
SECTOR SEXS 『 TILL ALLA ER... 』 7" (HOTSTUFF)
 これはスウェーデンのセクセクの4曲入り7インチシングルです。LTD300らしい(マジ?)。 このシングルはミニアルバムの6曲目がタイトル?もしくはs/tになっています。余談だらけですけど、このシングル吉祥寺のワルシャワの今はなきパンクコーナーの5枚で五百円の中に淋しそうに埋もれていました。海外通販を知らない頃なのでその場で発狂しました。
 ジャケット写真はライブなのかな?ビニールの方はピンク!このシングルは7インチと言うこともあってか、音にショボサが加わってミニアルバムよりもFAST POP PUNKな感じに聞こえます。A1は、この後に出るアルバム『Pa ovantat〜』にも入ってる「Hela svenska〜」のバージョン違いです。 速くてスコスコしているなかにのあの子を思うメロディーは青春色をかもし出していて、演歌パン子なソロも健在です。
 A2はタイトルの「TILL ARRA ER」で、これまた速い。速過ぎですよ。言葉の方もティララエールゥバァフォ〜とかなりナメきっております。セクセク全体に言えるんですが、この曲も懐かしくチョット淋しいメロディーです。 歌が終わるとステージから三郎さんが登場するような、演歌ソロ(しかも、この演歌ソロ長すぎ)で終わります。
 B1はHANNA! この曲もかなり速くかなりホロ苦く切なく、セクセクのシンガロングな世界がありました。 たまらんなー! メンヨ〜ヤロ〜バ〜アと歌ってます。もち、ご安心を長〜い演歌ソロありますよ(笑)。そんでB2は珍しくミドルテンポとなりますが、終わりには速くなって終わります。 でもやっぱりスウェーデンの伝統的民謡の暗さや淋しさが尽きないのです。 この作品以外にも何枚か出ていますが、個人的には最初の二枚が大好きです。あとSWEDISH PUNKの登竜門のvol.9に入っていますがこれまたかなりノリノリ演歌スコスコサーファーでめちゃカッコイイですよ。(03/May)

RECORD STUDY