日蓮聖人のお言葉
妙一尼御前御消息(聖壽54歳)
『法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる。
いまだ昔よりきかず、みず、冬の秋とかへれる事を。
いまだきかず、法華経を信ずる人の凡夫となる事を。』
法華経を信じ、恋い慕い、一心にお題目を唱えていると必ず、春が訪れて来ると
言う事をおっしゃって降ります。現在において冬の人も、必ず春となります。
いっそうの、ご精進をしてお題目をいっぱい貯金しましょう。住職より
◆どんなお経を日蓮宗のお寺では読んでいるのですか?
法華経というお経です。ただしくは、妙法蓮華経といいます。「蓮華のようにきよらかで、真実の正しい仏さまの教えを説いたお経」という意味をそなえています。
◆法華経とは、どんなお経なのですか?
法華経の全体を「一部」といいます。この「一部」は八巻、二十八品から成りたっています。
お経の文字は六万九千三百八十四文字あり、法華経の一文字一文字は、みな仏さまの声であり、体であり、心です。お釈迦さまの心があらわれたのが、法華経の文字です。 ですから、法華経とはお釈迦さまのことです。お釈迦さまは、法華経に生きつづけておられるのです。お釈迦さまが、この世に現われて、本当の慈しみの心を語りあかした正直の経、真実第一の最高のお経が、法華経です。ほかのお経は、方便として説いた仮のお経ですから、法華経を信じ、読誦し、よく知り、書き写し、語ってゆくことが、いちばん大切なことです。
◆法華経はどんなことを説いているのですか?
大きく分けて三つあります。第一は、法華経を信じるならば、すべての生きるもの、男も女も、僧も俗も、みんな等しく仏になれる、と示されています。第二は、あらゆるものを救い導くお釈迦さまの命は永遠に不滅で、お釈迦さまは法華経のなかに生きつづけ、つねにみんなが仏さまの心を持つよう誓い、そのために励んでいると説かれています。第三は、末法という濁った悪い世の中に法華経を説きあかし、実行して、みんなの苦しみをなくし喜び、安らぎを与えていくためにとりくむよう説かれています。どんな困難にもくじけず、耐えしのび、仏さまを敬い、仏の使いである日蓮聖人に導かれて、法華経を信じ、読み、ひろめていくことが私たちの役目です。
法華経とは