看板、降ろします。

私が主宰してまいりました木工駆け込み塾および塾生が運営する無垢の木蟻工房は、
2017年12月末をもって閉鎖することとなりました。

ちょうど2000年に塾生二人から出発したこの木工塾は、
「無垢の木であること」、「手道具であること」、「指物であること」、
三つの信念のもと17年の長きにわたり、共に技を磨き合い、木工という絆を深め合ってきました。

ここを巣立っていった一人一人が、現在頑張っている環境の中で、
培ってきた知識や技術、経験を活かせる機会があれば、塾長として本望です。
それ以上に、常に木を中心として楽しく充実した時間を共に過ごせたことは、私の人生の宝物です。

卒業生諸君、あなた方には夢を共有した仲間がいます。
目指す道、進む道は違っても、理解し合い背中を押してあげることはできるはずです。
たまには連絡を取り合い夢の続きを語り合う、そんな関係を続けていってほしい。
これが塾長としての〆のお願いです(笑)。

お世話になったたくさんの方々、とりわけ私どもに家具の注文をくださり使っていただいている方々、
ほんとうにありがとうございます。私たちにかけがえのない勇気と自信を与えていただきました。
重ねて厚く御礼申し上げます。

長尾 隆久



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