【ミンクとは】
絶大なる知名度を誇り、毛皮の王様という代名詞を欲しいままにしたミンク。
艶やかな光沢、シルクの如く滑らかな肌触り、密度の高い柔らかな綿毛と、コシのある刺毛が特徴的なミンク。
刺し毛は強くしなやかで光沢に富んでおり、綿毛も密度が高くシルキーなため、衣料用として最高の特質を備えた素材と言える。
耐久性に非常に優れ、保温力もよい。
染色も容易で、非常に多くの色を正確に表現することが可能。抜毛、刈毛などの加工も施されて広く活用されている。
その中でもブルーアイリス、クロスミンク、サファイヤ、パール、などは特に根強い人気。
【フォックスとは】
フォックスファーには、流通が多いものとして、シルバー、ブルー、レッドの3種類があり、中でもブルーは最も産出量が多い種類です。
長毛(刺毛)と、やや長い綿毛による保温性の高さがあります。
また、ボリューム感があること、耐久性に優れることもメリットとなります。
【ウィーゼルとは】
主に中国で獲れるウィーゼルは、ミンクと同じイタチ科の動物。
コシのある刺毛はミンクよりやや硬めでも、それによる艶やかな光沢は高級毛皮と呼ばれる所以。
ミンクには無いウィーゼル独特のナチュラル色は、かのロシアンセーブルのゴールデンを連想させる美しさ。
【セーブルとは】
黒貂(くろてん)とも呼ばれる。ロシアンセーブルが有名。
最高の品質を誇り最も高価な素材の誉れが高い。
色は濃茶色からベージュだが白い刺毛が混じったシルバリータイプは希少価値が高い。
やや長い毛足、非常に柔らかくしなやか、光沢に富み軽いのに耐久性・保温力に優れている
。
【リンクスキャットとは】
北米からメキシコ中部にかけて分布する山猫。
リンクスに似ているが、リンクスに比べて小型で、毛足もやや短いが、斑点はより鮮明。リンクス同様、腹側が美しく、価値も高い。
【チンチラとは】
現在毛皮用に使われているのはすべて養殖種。毛皮の中でも最も高価な素材の一つ。
刺し毛は退化し、非常に滑らかで柔らかい綿毛のみで構成され、毛の密度も非常に高い。
背の部分が濃青淡青色、腹部は青灰色。突然変異種でベージュ系の色もある。
皮は軽いが、極めて薄くデリケートで耐久性は低いため、取り扱いには注意が必要。
【ロリスとは】
毛は短く非常に軽くて柔らかい。軽い素材のため、コートの表地の他、ライナーにも活用されることが多い。
グレードのよいものは毛が密で、
鮮明なブルーグレーの背部に白色の腹部を持つ。
【ラムとは】
生後1年以内の子羊を指しますが、その種類は下記に分類されます。
■チキャンラムの毛は、緩やかなウエーブ状でシルキーが特徴。
■カルガンラムはくるくるとした巻き毛が特徴的。
■チベットラムはラムの中でも特に毛足が長く、くるくるとカールしている。
■ベビーラムは生後1週間位の仔羊の総称。
【染め】
染料を使用して様々な色に毛皮を染める。毛先部分を根本と異なった色に染めることも可能です。
【刈毛(シェアード)】
機械を使い一定の長さに刈り整える加工。シェアードミンクなど使用されることが多い加工処理です。
【抜毛(プラッキング)】
毛皮の刺し毛のみを抜く処理。プラッキングによって本来とは違う新しい素材に生まれ変わります。